レトルト介護食 区分が違う肉じゃが食べ比べ【介護福祉士の体験教室】

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こんにちは。
オチャノマ文具店のちょこです。

先日親知らず抜歯でレトルト介護食(ユニバーサルデザインフード)を食べる機会に恵まれました。
食べれば食べるほど、追求したいことが増える奥深いレトルト介護食。

同じ料理でも、食べやすさの区分によって見た目や味が違うことがわかってきました。

今回はキューピー「やさしい献立」の肉じゃがで、区分(かまなくてよい・舌でつぶせる・歯ぐきでつぶせる・容易にかめる)による違いを比較検証してみました。



ユニバーサルデザインフード「白ごはん」のメーカー別食べ比べはこちらで紹介↓

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ユニバーサルデザインフード「UDF」とは

スーパーに並ぶ商品をよく見てみると、UDFという下のようなマークが付いたものがそこここにあります。

ユニバーサルデザインフード(UDF)とは日本介護食品協議会により制定された「年齢や障害のあるなしに関わらず、できるだけ多くの人が利用できるよう考えられた、みんなにやさしい食品」のこと。

UDFは食品のかたさや飲み込む力などに応じて4段階に区分されています。

区分について詳しくは、キューピーのHPにわかりやすい解説が載っています。
キューピーやさしい献立UDFとは

区分違いの肉じゃがを比較

今回比較に使用させてもらったのは、レトルト介護食大手のキューピーの「やさしい献立」シリーズ。

スーパーや薬局でいちばん手軽に手に入る商品で、メニューのバリエーションも豊富です。

休日の朝7時から肉じゃがばっかり並べて食べ比べました!


※「容易にかめる」だけちょっと前に食べたものを合成したのでちょっと不細工ですがご容赦ください

内容量の違い

内容量は、

「かまなくてよい」75g
「舌でつぶせる」80g
「歯ぐきでつぶせる」100g
「容易にかめる」100g

わたしの実体験によると、食べるのが難しいときには食事に時間がかかり、お腹がいっぱいになるのも早いので、食べられる量が減少します。

食べやすい形状になるにつれて内容量が減るのもそうした理由だと考えられます。

見た目の違い

見た目の違いはこんな感じ↑

「かまなくてよい」肉じゃがは黄色がかっていますが、これは人参を一緒にペースト状にした結果でしょうか。


食べやすい形状になるにつれて、具がどんどん小さくなっていきます。

「舌でつぶせる」では肉はミンチよりも小さく飲み込めるくらいの大きさに。野菜も小さく刻まれています。

「かまなくてよい」では固形物がない完全なペースト状です。

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味の違い

同じ肉じゃがなんだから、味は全部同じでは…?
と思ったけど全然違う味でした!



特に、「かまなくてよい」「舌でつぶせる」と「歯ぐきでつぶせる」「容易にかめる」の間には明確な味の差がありました。

「かまなくてよい」「舌でつぶせる」が何となく肉じゃがっぽいが独自の進化を遂げた新しい味になっているのに対して、「歯ぐきでつぶせる」「容易にかめる」はコンビニやスーパーで売られている普通のレトルト肉じゃがと変わらない味でした。


では、「かまなくてよい」「舌でつぶせる」がまずかったのかというとそんなことはありません!

わたしがこの中でいちばん美味しいと思ったのは、なんと「かまなくてよい」の肉じゃがなんです。

「かまなくてよい」「舌でつぶせる」は一般的な肉じゃがとは少し違う味ですが、人参や玉ねぎの甘味や香りがよくわかる味付けですごく美味しい。


また、「かまなくてよい」区分のレトルト介護食は全体的に味がきりっと引き締まっていて美味しく感じました。少量でも美味しさを感じやすい工夫なんでしょうか。

だからといって、gあたりの塩分が多いということではないのが技術です◎

食べやすさの違い

当たり前ですが、食べやすさは区分によって全然違ってきます。

「かまなくてよい」「舌でつぶせる」は、咀嚼がうまくできなくても少しの動作で飲み込める形状です。


「かまなくてよい」は固形物が全くないので、一切咀嚼せずにそのまま飲み込むことができます。

口に入ってから喉の奥に送り込むだけで良いという形状なので、口の中で散らばったりもしにくい。
抜歯した左下に絶対に刺激を与えたくなかった時期に大変ありがたかった食べ物です。



「舌でつぶせる」は十分に咀嚼できなかったり歯で嚙みつぶせなくても、ごく弱い舌の力でつぶして飲み込めるくらいのやわらかさになっています。

食材ひとつひとつも小さいので、そのまま飲み込んでしまったとしてもあまり違和感ないくらいの形状でした。

「歯ぐきでつぶせる」区分になると具材が少し大きく、肉が形になっています。

歯がなくても、しっかり咀嚼できれば歯ぐきの力だけで潰せる程度のやわらかさ。
味も形状も「舌でつぶせる」と比べるとかなり普通食に近づいた感じです。


「容易にかめる」では、一般のレトルト肉じゃがとほとんど差がありません。
食材が少し小さくカットされているなというくらいの違い。

もちろんやわらかくできていますが、普段の食事にまぎれて食卓に並んでいても違和感ないと思いました。

一般のレトルト肉じゃがと違う点は、汁部分にとろみがついて飲み込みやすかったりまとまりやすいように工夫されている点。

おすすめレトルト介護食

「かまなくてよい」美味しかったおすすめ商品はこちら

「舌でつぶせる」美味しかったおすすめ商品はこちら

商品選びに役立つパッケージ比較

ユニバーサルデザインフードのパッケージには、商品選びに役立つ工夫が盛り込まれています。

キューピー、アサヒ、マルハニチロの三社のパッケージを比較して、紹介していますのでこちらも合わせて参考にしてみてくださいね↓

まとめ

今回の区分別肉じゃが比較では、区分ごとに形状だけでなく味にも違いがあることがわかりました。

少しづつの違いですが、それぞれの区分に適した味付けと形状になっていて、食べる人の状態に合わせて細かく区分を選ぶことができるようになっています。

手作りの食事は手間暇かかっていて美味しいけれど、1品でも2品でもレトルト介護食を取り混ぜてみるのもひとつの方法です。

細かい成分表示がされているレトルト介護食を利用することで栄養管理がしやすくなる場合もありますし、1品作らないことで生まれる心の余裕が生活に良い循環を生むこともあると思います。


オチャノマ文具店ブログでは、現役訪問介護士のちょこが、お家で役立つ介護のノウハウやスーパーなどで手に入る介護グッズの使用感を紹介していますので参考にしてみてくださいね。

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