こんにちは。
オチャノマ文具店のちょこです。
訪問介護ヘルパーのわたしは、10年以上他人の家のトイレを掃除してきました。
利用者さんの家にある道具を駆使して掃除をするので、多種多様なトイレブラシを使う機会に恵まれました。
今回は、そんなわたしが、これは使いやすい!と思ったトイレブラシ3種を紹介したいと思います。
この記事を読んでわかること
・トイレブラシの選び方
・おすすめのトイレブラシ3種
・その他のブラシが選ばれなかった理由

トイレブラシの選び方
様々なトイレブラシの中からどれを選べばいいかは悩むところ。
そんな方は、まず以下の3つを考えてみましょう。
自分のトイレの状態を知る
ご自分のお家のトイレはどんなトイレでしょうか。
新築のまっさらなトイレ?30年以上使っているトイレ?現時点で汚れはどのくらいついていますか?

例えば、何十年も使っているトイレでがんこな汚れがこびりついているなら、後で紹介する「①ふわふわタイプ」ではブラシの方がすぐにダメになってしまので、「②シンプルタイプ」か「③フチ裏強化タイプ」を選んだ方が良いでしょう。
逆にまっさらなトイレなら傷が付かないように「①ふわふわタイプ」がおすすめです。
最近のトイレはフチ裏が存在しないトイレも登場してきているので、そうすると「③フチ裏強化タイプ」は必要ありませんね。
何を重視したいか考える
トイレ掃除のときに重視したい、もしくは「ここが嫌だ」と思うところはどこでしょう。
ブラシがしっかりフィットするものがいい、掃除中に水はねするのが嫌だ、なんでもいいからいちばん安いものがいい、ごしごしこすらないと掃除した気にならない…などなど、いろいろありますよね。
後のブラシおすすめ3種のところでは、各タイプの特徴を解説しています。
また、タイプ別におすすめポイントも載せていますので参考にしてぴったりのトイレブラシを探してみてください。
収納ケースの形状が手間を減らす鍵
わたしのようなズボラにとって、収納ケースの形状はすごく大事です。
収納ケースが自宅のトイレの未来を変えるといっても過言ではありません。
トイレ掃除を楽にするには、やはりこまめに掃除するのがいちばんです。
その為にはこまめに掃除したくなることが重要。
さっと取り出せて、さっと戻せる、手が汚れない、そんな収納ケースが理想的。
昔からよくあるこういうタイプ↓

これは、ブラシの使用中にふたが閉まってしまい、手で開けなければいけなかったり、水を捨てようとひっくり返したときにふたが外れて手に水がかかったりという惨事が起きやすくて…わたしは正直掃除する気が失せます。
楽ちんなのは、ぶら下げタイプか↓

ずぼっと差し込むタイプ↓

タイプ別トイレブラシ解説の下に、おすすめの収納ケースとブラシのセット商品も紹介していますので見てみてくださいね♪
トイレブラシおすすめ3種
他人の家で来る日も来る日も色んなトイレブラシを使いまくって掃除してきた結果、わたしが使いやすいと思ったものは3種類に絞られました。
①ふわふわタイプ
まずおすすめなのが、ブラシではなくふわふわの柔らかい綿のようなものが付いたタイプ。
我が家でもこれを採用。

ふわふわ柔らかいので、便器内のどんな面にもフィットして汚れを落としてくれます。
硬いブラシで便器に傷が付くと、そこに汚れが付きやすくなり、しかも落ちにくくなる…。
まだ新しいトイレなら絶対、傷が付きにくいこのタイプがおすすめです。
汚れがこびりついていないトイレだったらこれで十分汚れが落ちますし、フチ裏にもフィットして汚れを落とすことができます。
フチ裏をごしごしこするほどの力はないので、ドメストなど粘度の高いタイプの洗剤を合わせて使用するのがおすすめ。
我が家はこの「ふわふわタイプ+週1回のドメストフチ裏にかけ置き」で、今住んでいる家のトイレは1年以上綺麗に保たれています。
ドメストについてはこちらの公式ページに使い方が載っています。
水切れが悪いんじゃない?と思われる方もいると思いますが、このタイプは浮かせて収納するのが基本なので、水滴が受け皿に落ちてわりとしっかり乾きます。
受け皿に落ちた水分は、次回使用時にまず吸わせてから掃除を始めると◎
受け皿の水を捨てなくていいし、受け皿自体への汚れもつきにくいのでその点も気に入っています。
このタイプのポイント
・便器に傷が付きにくい
・どんな形の便器の面にもフィットする
・ほとんど水はねしない
ふわふわタイプの選び方のポイントは……どれを選んでもだいたい失敗なく使えます!
「このふわふわ使いにくい」というものには出会ったことがありませんので。
耐久性などの違いはあるでしょうけれど、ふわふわの性能というよりは、どちらかというと収納ケースの機能やインテリア性で選べばいいと思います。
ふわふわタイプのおすすめ
■float トイレクリーナー
昭和21年創業の家庭用品のベテラン、ヨコズナクリエーションが開発した製品。
2015年度のグッドデザイン賞にも選ばれています。
ここの製品はカラーバリエーションが豊富なのも特徴。ピンクやブラウンもかわいい。
柄の部分が磁石でくっつくので、うまく引っかからなくてイライラ~ってすることがないのが、地味だけどすごく優秀。
ブラシ部分は浮かせて収納することができます。
替えブラシだけの購入も可能。
■RETTO トイレブラシソフト
誰もがスーパーで見たことがある商品「アイラップ」を手掛ける岩谷マテリアルの製品。
裏返してトイレの隅におけば、トイレブラシが全く見えなくなるデザイン。
持ち上げやすいように角に隙間があったり、受け皿部分が取り外せるようになっていたりと、目立たない心配りが細部に施されています。
「シンプルで美しい、機能的なデザイン」を追求して作られた、岩谷マテリアルの「I’m D」シリーズは、こういうの探してた~!という抜群の名作が揃っています。
②シンプルタイプ
古くて、しっかり汚れがこびりついてしまっている場合は、ふわふわタイプでは汚れを落とすのは難しいので、ごしごしこすれるブラシを選ぶ必要があります。

根強い人気のこの形のブラシ。
いろんな形のブラシを使ってきましたが、やはりこのタイプは長い歴史を耐えてきただけあって、使いやすい。
洋式でも和式でも、どんな形のトイレでも対応できます。
ホームセンターでも100均でも必ず置いてあるので、なんでもいいからとにかく安いものがいい、という方もこのタイプを選ぶのがベターです。
このタイプのポイント
・どこでも買える
・安い
・どんな形の便器でも対応
シンプルタイプのブラシを選ぶポイントは、毛が柔らかく、かつ毛量の多いものを選ぶこと。
毛が硬いと便器に傷が付くのと、水がはねやすい(トイレ掃除中に顔に水がはねて悲しい気持ちになる…)し、毛が柔らかい方が便器の面にフィットします。
また、毛量が多く密集しているものの方が汚れが落ちやすくなります。
シンプルタイプのおすすめ
■がんこ本舗 海をまもるトイレブラシ
がんこ本舗は環境に優しい、だけでなく機能性もばっちり兼ね備えた生活用品を数多く生み出す会社。
こちらは消しゴムをヒントに作られたトイレブラシ。
ゴム加工のブラシが水だけで汚れをずらして吸着するので、洗剤いらず。
また、毛先が広がらず、耐久性も抜群。
さらに一般的なトイレブラシに比べて毛量3倍。
さらにさらにそのブラシの一本一本に「先割れ加工」という技術が施されてより汚れが落ちやすくなっているという、まさに技術の結晶!!
がんこ本舗公式ページで詳しい仕組みが解説されていますので合わせてどうぞ。
③フチ裏強化タイプ
フチ裏にびっしりついてしまった黒ずみを落とすには、かえしがついたこちらのタイプがおすすめ。

かえし部分がフチ裏にフィットして、ごしごしやれてる感がすごい。
もちろん、フチ裏以外の部分も洗えます。
また、シンプルタイプを裏返してフチ裏を洗うと水はねがしやすいのですが、このタイプはそれに比べてあまり水はねしない印象です。
このタイプのポイント
・ブラシを返さなくてもフチ裏をしっかり磨ける
・水はねしにくい
選び方のポイントは、シンプルタイプ同様毛が柔らかいもの、また、ブラシ部分がコンパクトなものを選ぶこと。
大きすぎると、フチ裏に引っかかって外れにくくなるうえに動かしにくいし、外すときに水滴が飛び散ることがあって使いにくい。できるだけコンパクトなタイプを選びましょう。
このタイプは「すごい使いやすい!」というものと「あれ?使いにくいな…」と思うものに分かれました。
ブラシの形だけでなく、便器の形にもよるみたいなので選ぶのは少し難しいですが、しっくりくるとこのブラシ最高~!と思わせてくれます。
フチ裏強化タイプのおすすめ
正直このタイプは、上記のように便座の形にもよるのでおすすめするのが難しい。
ひとつだけ、これは使いやすかったというものがあるので紹介します。
検索して値段を見てびっくり…庶民派のわたしにはちょっとお高いけど…
■dusper style トイレブラシ
収納ケースの高級感がある木目柄は、紀州漆器の技法を生かしてひとつひとつ手作業で作られた日本製。
お高いわけです…。
お揃いのダストボックスも用意されていて、合わせて置くと掃除用具とは思えません。
ブラシは傷が付きにくい柔らかい素材で、柄の部分に水はね防止のガードがついていて、これが収納したときそのままフタの役割をします。
水はね防止ガードは小さいので、ないよりまし、という感じ。
すぽっとはめるだけで収納できるケースの形は、出し入れ楽々で手が汚れる心配もないのですごく良いです。
お手入れのしやすさや、耐久性など機能面もよく考えて設計されています。
その他のブラシが選ばれなかった理由
今回紹介した以外にも、トイレブラシにはいろいろな種類があります。
せっかくなので、その他のブラシが今回おすすめに選ばれなかった理由も紹介したいと思います。
■アクリルたわしタイプ

よく見かけるこのタイプ。
これも平らな面をこするには使いやすく、けっこう好き。
ただ、便器内が直角に折れている形状だったり、フチ裏だったりという部分が掃除しにくいので今回は選びませんでした。
■リボンタイプ

両側にリボンのようにブラシがついたこのタイプ。
これは、幅が広くて奥の方までうまく入らないし、フチ裏にもうまくフィットしなくて、片付けるときも収納ケースにうまく入らなかったり…苦手です。
気に入って使っている人にはごめんなさいですが、わたしはうまく使いこなせなかったので選びませんでした。
■使い捨てタイプ

柄の先に使い捨てブラシを取り付けて、掃除のあとはそのまま流せるタイプ。
これも嫌いではないけど、満足に掃除し終わる前にブラシがへたってしまう印象。
フチ裏もあまりしっかり掃除できないのと、コストがかかりすぎるかなと。洗剤が染み込んでいるので洗剤がいらないのはいいところでしょうか。
ブラシ部分が流せるので衛生的、ということですが、柄の部分は使い回すので個人的にはあまり衛生的な感じがしなかったのも、今回選ばなかった理由です。
■U型タイプ

ブラシの全面に均等に毛が付いたU型タイプ。
このタイプの良いところは、収納ケースにずぼっと差し込むだけで片付けられるところ。
取り出すときも引き抜くだけで、ふたを開けたりかけたりといった手間がなくて動作がシンプルに。
ただ、肝心の掃除の使い心地としては、便座にうまくフィットしないのと、フチ裏もそんなには掃除しやすいとは思えない。
これだったら、シンプルタイプの方がいいかなというところで今回は選ばれず。
さいごに
この記事を書きながら、こんなにたくさんのトイレブラシをお試しさせてくれる訪問介護の仕事ってすごいいいなって思いました。
自宅でこんなに試すのは難しいですよね。
トイレブラシには安いものから高いものまでありますが、安いものでも別に問題はありません。
ただ、ブラシ本体が良いものは、長持ちするし、使いやすさや汚れの落ちやすさがかなり違う印象です。
収納ケースに原価がかかっている場合もあるので、商品のどこが高いのかを見極める必要もありますね。
トイレブラシはいちど買うと長く使ってしまうものなので、毎日の快適のために、ある程度品質の良いものを購入しておくのがおすすめです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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