こんにちは。
オチャノマ文具店のちょこです。
松本に移住して、「なんじゃこれは?」と初めて目にするものは山ほどあります。
食べ物から衣類に至るまで、住むところが変わるとこんなにも文化が変わるものかと感心します。
今回はそんなご当地文化の中から、「白文帳」というノートの話をしたいと思います。
わたしの故郷では聞いたこともなければ見たこともないノートですが、松本では当たり前の謎ノートです。
筆者:Choco(ちょこ)
都会から松本に移住して8年。
介護福祉士として働きながらシェアハウスで5年間を過ごす。
田舎の日常をまったり発信。
白文帳とは
白文帳(はくぶんちょう)は長野県松本市で売られています。
黄土色の少し小さいA5サイズのノート。
表紙にはごくシンプルに白文帳と書かれていますが、一体何に使うノートかは一見しただけではわかりません。
中を開けるとこんな感じでマスになっていて、全ページ同じです。
裏に書かれている「文運堂」というメーカーは、セレクト学習帳などを手掛ける東京の会社で、なんと創業は明治42年。学習帳の歴史って長いんですね。
みなさんも文運堂の商品を一度は目にしたことがあるはず。
ちなみに、うちにあった白文帳は2種類。
文運堂の印字されているものが右側。柔らかくて紙もするするしています。
左側は印字がなく、硬い表紙に中の紙も厚手。
…作っているのは文運堂だけじゃないのか?
他メーカーも作っているとしたら、需要がいかに多いかが想像できます。
使い方
ではこのノート、何に使われるものなのかというと、小学生が学校で漢字練習のために使っているそう。
この小さなマスに…
こうして長野県民の真面目な気質が身についていくのでしょうか。
などと余計なことを考えてしまいます。
現地の人に白文帳について聞くと、みなさん当たり前すぎて気に留めたこともない様子。
「そうそう、子供の頃これに漢字練習してたよ。…え?長野県だけなの?」みたいな反応がほとんどです。
ホームセンターなどではもちろん、スーパーの文具コーナーにも必ず置かれているところを見ると今でも小学校で採用されているのでしょう。
秘密のケンミンショーなどテレビでも取り上げられたらしく、全国的な知名度も上がっているようです。
松本のおもしろ文化
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