ダウンベストより「南木曾ねこ」 肩こりしない!着てるの忘れる軽さ!おすすめ販売店も紹介

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2023/2/14加筆修正


こんにちは。
オチャノマ文具店のちょこです。

寒いからって厚着すると、肩が凝って辛い…

そんな経験ありますよね。

大阪から移住してきたわたしにとって、松本市はなんかずっと寒い。
春は冬と変わらないし、ちょっと暖かくなったと思ったら梅雨はまた寒いし、真夏はそれなりに暑いけど朝晩は油断すると寒い日がちらほら、秋冬は言わずもがな。

寒いからって着込むと肩ががちがちに凝るし、外にいるみたいでリラックスできない~!

そんなわたしが信州で出会ってほんとにほんとに感動したアイテムが、今回ご紹介する「南木曾ねこ」です。

・背負っただけで背中ぽっかぽか
・着てるの忘れる軽さ
・袖がないから邪魔にならない

こんな特性を備えた「南木曾ねこ」は、冷え性なわたしにとっては1年中活躍してくれる手放せない相棒。洗い替え用に2着持っています。

こんなに良いものなのになぜ全国で使われてないの!?って心底思うので、ここでその良さを解説したいと思います。

楽天やyahooの店舗や、お子様や紳士用などサイズ展開が多くおすすめの専門店もご紹介します。


この記事を読んでわかること

・南木曽ねこが暖かい理由
・南木曽ねこで肩凝りしない理由
おすすめネット販売店

オチャノマ文具店ちょこ145cm

筆者:ちょこ
身長145cmふんわり体形のアラサー女子。
南国大阪から寒冷地長野県へ移住。常に寒さと戦っている。
オチャノマ文具店ブログを営みながら訪問介護ヘルパーとして働く介護福祉士でもある。

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「南木曽ねこ」とは

「南木曾ねこ」とは、はんてんから袖と前の部分を剝ぎ取って背中の部分だけ残しました、というような防寒具。

特急ワイドビューしなのに乗って、長野県松本駅から名古屋駅へ向かって走っていくと、途中に「南木曾(なぎそ)」という駅があります。

この南木曾が「南木曾ねこ」発祥の地。

南木曽のあたりを電車で通ると、とにかく山深く、窓の外を見るとぎょっとするくらい雪が積もっていたりします。
昔は暖房器具といえば火鉢やこたつしかなく、むき出しの背中が寒い…という欠点を見事に補うべく生み出されたのがこの「南木曾ねこ」だという話。

この「南木曾ねこ」は、「ねこ」「ねんねこはんてん」と呼ぶ場合もあります。

「南木曽ねこ」の構造

「ねこ」はもともとは古くなった着物などを使って、各家庭で手作りされていたものだそう。
わたしが住む松本地域でも、たまに自分で作って着てるよ~という人がいます。

背中の部分にわたが入っていて、前には肩にかける紐部分だけがくるようになります。
ちゃんちゃんこよりさらにスマートな造り。

中でわたが偏らないようにするにはコツがいるみたい。
難しい場合はキルティングの布で代用して作ると簡単だよ、と近所の人に教えてもらいました。

帆猫飯店さんのねこ。
肩紐の長さと位置を変えることでサイズ調整が可能

「南木曽ねこ」が暖かい理由

「南木曽ねこ」を背負ってしばらくすると、背中がぽかぽかと暖かくなってきます。
電熱線でも入っていたっけ?と思うような暖かさ。

そのわけは、背中部分に入ったわた

わたは、暖かいのです。
布団だってわた、はんてんだってわた、座布団だってわた。
昔からある防寒の為の道具にはわたが入っています。

わたには優れた保温効果があって、捕まえた熱を逃がさず保ち続けてくれます。
この「南木曾ねこ」は自分の背中から伝わった熱をわたの中に閉じ込めることで、着ているうちに背中がどんどん暖かくなってくるのです。

背筋という大きな筋肉があるからなのか、背中が暖かいと体全体が暖まってきます。
一見背中の部分だけで頼りなさそうに見えますが、ものすごく効果の高い防寒具なんです。

カーディガンや割烹着を着る場合は、中にねこを着ると保温性の高いわたの効果が最大限発揮されます。

「南木曽ねこ」で肩凝りしない理由

もう早く体験してくださいと言いたいところですが、この「南木曾ねこ」の他にはない優れた点。
それは、着ているのを忘れるくらいの存在感のなさ

大げさだと思う方はいいから背負ってみてください。
そのまま忘れて出かけてしまうくらい、本当に存在感がないですから。

忘れるくらい軽いから、肩が凝らない。
寒いからってはんてんやら、薄いチョッキでさえ着込むと肩が凝るのに、この「南木曾ねこ」は凝りません。

作った人は天才としかいえません。

余計なものを極限までそぎ落としたフォルム。
究極の機能美がここにある。

高齢者にもおすすめ!

現役の介護福祉士であるわたしが、高齢者にもおすすめできる理由。

①着脱しやすい
②動きやすい
③トイレの邪魔になりにくい

①着脱しやすい

介護の現場では、衣類の着脱のお手伝いをさせていただくこともよくあります。
肩が痛くて上がらなかったり、麻痺があって思うように体を動かせない方などは特に、服を着たり脱いだりするということはすごく大変なこと。

また、タンクトップより半袖が、半袖より長袖が大変、というように袖があるほど難易度が上がります。

この「南木曾ねこ」は肩ひもの部分に腕を通すだけで着られるので、はんてんやカーディガンを着るのに比べて着脱が容易。

重量が軽いという点も着脱しやすいポイントになります。

②動きやすい

もこもこに着込んで、こたつから身動きが取れなくなっている利用者さん…
しばしばお見かけします。

「南木曾ねこ」は袖がないので、炊事や掃除をするのに全然邪魔にならないし、動きやすい。

動きやすいということは、自宅内での転倒を防ぐという観点からも大事なことですし、袖があたって湯呑をひっくり返しちゃった…みたいなことも防げます。

③トイレの邪魔になりにくい

たくさん着ていると、トイレに行くのが大変です。
足元が不安定な方だと、トイレでズボンを降ろすときにも片手はどこかに掴まっている必要があります。

はんてんや、何枚も重ねて着ているものを片手で降ろすのってけっこう難しいことです。
トイレに行くときは上着は脱いでいくという方もいますが、そうやっていちいち脱ぐのすら大変です。

「南木曽ねこ」は背中だけなので邪魔になりにくいのと、暖かいので厚着しなくて良いという利点も。

ただし、おしりの方まである丈の長いタイプだと、便座に座ったときに中に入り込んでしまって汚れたりしやすくなるので、選ぶときはスタンダードか短めのものを選ぶようにしましょう。

コンパクトで外出や旅行にも重宝

「南木曾ねこ」の中身はわたなので、空気を抜いてダウンベストみたいに小さく折りたたむことができます。

500mlの水筒と比較。


わたしは旅行に行くときは必ず持参。
バスの中で丸めて枕にしたり、腰に当てたり、寒かったら膝に巻いてひざ掛け代わりに。

リュックに入れていても邪魔にならないし、寒いときは上着の中に着るとすごく暖かい。

畑仕事でも活躍

真冬のお出かけの時も、ちょっと防寒力が弱いアウターの中に着ていくと暖かくなるし、暑ければ中だけ脱げるので便利です。

お手入れ方法

お洗濯ですが、当然押し洗いが理想的です。
でも、わたしは…すみません、洗濯機でがんがん回しています。
一応、ネットに入れておしゃれ着用洗剤&ドライマークで回してます。

5年使っても今のところは問題なく使えているからいいかなと。
ストレスなく、が我が家の家訓。
日常着だから、細かいこと気にせず使っています。

ここで買えます

南木曽ねこ 
南木曽町で本場の「南木曽ねこ」を販売しています。

一点一点手作りされていて、婦人用、紳士用、子供用とサイズ展開豊富。

子供用は80~90cm、95~110cm、120cm~130cm、140~150cmと小刻みに4サイズから選べます。

布の柄もかなり多くの中から選べるのでおすすめです。
公式ショップのほか、楽天市場店Yahoo!店でも購入が可能。



野原工芸
南木曽町に本店をかまえ、伝統的な木工品や手縫いの「南木曽ねこ」を販売しています。
サイズはM、L、LLのほかフリーサイズも。
子供用は80サイズ(1歳用)、90サイズ(2歳用)、95サイズ(3歳用)、100サイズ(4歳用)から選べて、2段階のボタンで肩紐の長さを調整できるようになっています。
作家さんごとに選べるようにもなっているので、お気にいりの方を探すのも楽しいかも。
公式ショップから購入可能。

長野県でいちばん良いもの

「南木曾ねこ」は、はっきり言って長野県中でいちばん良いものだと思っています。
良いものすぎて、昔から肩凝り持ちの実家の母にも送ったし、友人知人にもすすめまくっています。

長野県に旅行に来ることがあったら、お土産に買って帰ってください。
小さくたためるから邪魔にならずに持ち帰れるし、ギフトとして郵送するときもコンパクトに送れます。

ともあれまずは、ご自分の背中で体験してみてください。

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