ペットボトルでおしり洗いの作り方&こびりついた便汚れの落とし方【ヘルパーが教えるお家でできる介護術】

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こんにちは。
オチャノマ文具店の介護福祉士ちょこです。


今日はお家でご家族の介護をしているAさんのこんなお悩みにお答えしたいと思います。

Aさん
Aさん

家で高齢の母の介護をしています。
母は最近トイレに間に合わないことが多いので、リハビリパンツを着用しています。
リハビリパンツを着用していてもいつの間にか便が出てしまっていることがあって、時間が経っていると便がおしりにこびりついて拭いても綺麗に取れません。

足腰弱っているので、入浴デイサービス利用していて、お風呂に入れてあげるのは難しい状況です。
こんなとき、どうしたら良いでしょう?


訪問介護の現場でも、こんな場面はよくあります。
時間が経った便汚れはかぴかぴになって肌に張り付いて、おしり拭きなどで拭くだけでは綺麗になりません。
無理にこすると皮が向けたり、皮膚トラブルのきっかけになることも。



そんなとき、わたしたち訪問介護ヘルパーが行っている簡単な方法が、ペットボトルで作ったおしり洗いを使うやり方です。

このおしり洗いのことを、介護の現場ではシャワーボトルとか陰洗(陰部洗浄)ボトルと呼んだりしますが、今回はややこしいので「おしり洗い」と呼ぶことにします。


それでは、簡単なおしり洗いの作り方と、洗い方のコツを紹介します。

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おしり洗いの作り方

身近なもので、あっという間に作れます。

専用のものも売られていますが、訪問介護の現場ではこの手作りのおしり洗いを利用することがほとんどです。

汚れたり、傷んだらペットボトルを交換するだけでいいので衛生的でもあります。

用意するもの

・500mlのペットボトル
・千枚通し

たこ焼きをひっくり返すやつとかがちょど良いです。
アイスピックやキリでもOK。

作り方

ペットボトルのフタの中央に穴を開けます。

ぐりぐり何度か回して、すべらなくなったら力をいれてさらにぐりぐりすると簡単に穴が開きます。
怪我をしないよう注意して。

こんな感じ。
これで完成!簡単!

下のようにいくつか穴を開けてもOK。
ひとつ穴の場合は、穴の大きさをやや大きく取った方が洗いやすいです。

ペットボトルに水を入れて、フタをしたらこれでもう使えます。

穴の数はお好みで。
どちらでもそんなに使用感は変わらないイメージです。

炭酸飲料のボトルがおすすめ!?

ペットボトルはどんなものでもいいですが、個人的におすすめなのは炭酸飲料のボトル。

炭酸飲料のボトルって、どれも模様がなくつるんとしています。

何度も押して使っていると、模様のあるペットボトルの方がべこべこして早く傷む気がするのと、単純に押さえやすい。

そして、炭酸飲料のペットボトルってなんかしっかりしてるような気がします。

勝手にそんな風に信じているのですが、いろいろ間違っていたらごめんなさい。笑

注意点

このおしり洗いを使うときには、ぬるま湯を入れて使います。

ペットボトルは熱いお湯を入れるとぼこっとへこんで変形したり穴があきます。
なので、熱湯を直接入れないように注意してください。

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おしり洗いのコツ

トイレに座って洗う

おしりを洗う場所はトイレです。
洋式便器であることが前提です。

トイレの近くに1本おしり洗いを常備しておくと、急な汚れのときにも便利です。

下着を下ろして、トイレに座ってもらいましょう。

ぬるま湯を準備

おしり洗いに入れておくのはぬるま湯です。

水だと冷たいし、ぬるま湯の方が汚れがよく落ちます。
デリケートゾーンはその名の通りデリケート。熱すぎるお湯も危険です。
洗われる人に聞きながら、ちょうど良い温度のぬるま湯を準備しましょう。

手袋を着用

お互いの清潔の為に手袋は必ず着用しましょう。
指に傷がある場合、そこからばい菌が入り込む場合があります。

手にフィットするプラスチック手袋が使いやすいですが、高価なので百円均一のビニル手袋などでも代用可能です。使い捨てのものを使いましょう。

前から洗う

おしりを洗うときはまず、前(陰部)から先にあらいます。
リハパンの中で柔らかい便が出てしまっている場合、前の方まで便がべっとりついていることがあります。

尿路感染などの原因にもなるので、前の方もしっかり綺麗にします。
特に女性は膣に汚れが入らないように気を付けて、まず前の方を洗ってからおしりを洗浄します。

トイレにウォシュレットの機能がある場合は、最初にウォシュレットでざっと汚れを流しておくと楽です。


前の方を洗う場合は、便座の奥の方に腰掛け直してもらって、前に隙間を作ります。
できるだけ足を広げてもらって、汚れがしっかり見えるようにします。

隙間から少しづつお湯をかけて汚れをふやかしながら落としていきます。
ペットボトルを強く押すと圧力でぬるま湯がとんでもないところに飛んだりするので、優しく押して使います。

ごしごしこすらず、優しく指でなでるようにして汚れを落とします。
しわの間なども指で広げて流します。

膣の近くを念入りに洗いすぎるとかえってばい菌が入ることもあるので、無理しない程度に、基本はぬるま湯の力で落とすという感じで流しましょう。

最後に水分を拭き取ります。

拭き取りはトイレットペーパーでも大丈夫ですが、できれば専用のおしり拭きが理想的です。
おしりについた水分が多い場合、トイレットペーパーだとぼろぼろになってしまい面倒。

専用のおしり拭きはぼろぼろにならないし、トイレに流せるタイプもあるのであると便利です。

こすらずに、抑え拭きして水分を取り除きます。

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おしりを洗う

前を洗い終わったら、今度はおしりの方を洗います。
後ろにスペースを作る為、できるだけ前に出て座って、前かがみになってもらいます。

前に出過ぎてずり落ちないように注意してください。

前のときと同じように、優しく洗い流します。

洗い終わったら前と同様に水分を拭き取ります。

石鹸を使う場合はしっかり流す

あまりに汚れがひどい場合は、固形石鹸やボディソープを使ってもいいですが、泡はしっかり洗いながしましょう。

石鹸が残ると皮膚トラブルの原因になることもあるので、汚れがひどくない場合はぬるま湯だけで流す方がいいと思います。

こんなもので代用もできる

おしり洗いは今回紹介したように簡単に作ることもできますが、百円均一で売ってるソースを入れるボトルなんかで代用することもできます↓

こんなのも↓

専用のものを使わなくても、お家での介護には工夫次第で代用できるものがいろいろとあるのでぜひ活用してみてくださいね。

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オチャノマ文具店では、訪問介護ヘルパーちょこが実際に利用者さん宅でやっている介護の方法を紹介しています。

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