2022/8/21加筆修正
こんにちは。
オチャノマ文具店のちょこです。
この記事を読んでいるということは、訪問介護のお仕事してみようかな、と思っていちどは求人情報をご覧になった方でしょうか。
時給1250円~2500円、すごく高いお給料のように見えるけど、でも、なんでこんなに差があるんだろう…と、不安になりますよね。というか怪しく見えますよね。
別に、求人情報に嘘が載っているわけではありません。
訪問介護は、仕事の種類によって時給が変わったり、訪問中だけ給料が発生したり、とちょっと特殊だからなんです。
今回は現役ヘルパーのわたしが、特にわかりにくいパート・非常勤・登録ヘルパーのお給料の仕組みについて解説します。
【訪問介護始めたい人へ】とは
現役ヘルパーであるちょこが、訪問介護を始めてみたいという方の為に、訪問介護のお仕事について解説したシリーズ。
介護職歴12年、訪問介護歴10年、引っ越しなどで3つの介護事業所で勤めた経験から解説。


登録ヘルパーのお給料の仕組み
常勤(社員)以外の時給で働く職員のことを、パート・非常勤・登録ヘルパーなどと呼びます。
ややこしいのでここでは登録ヘルパーと呼ぶこととします。
デイサービスやグループホームなどでは、朝番・日勤・遅番・夜勤というように3~4交代制のシフトでお給料が発生する場合が一般的だと思いますが、登録ヘルパーの多くの事業所は少し特殊なお給料の発生のしかたをします。
いろんな疑問があると思うので、ここからひとつづつ解説していきたいと思います。
訪問介護サービス中のみ給料が発生する
訪問介護事業所ごとにいろいろな給料のタイプがありますが、わたしの経験上、いちばん多いタイプが「訪問介護サービス中のみ給料が発生する」というタイプ。
現在のわたしの勤め先もそうです。
利用者さんの家で業務を行っている間だけ時間給が発生します。
例えば、ある日のシフトが以下のようなものだったとします。

この場合、お給料が発生するのは以下のピンク色の部分だけになります。

一見、8:00~17:00までが勤務時間のように見えますが、ピンク色の部分以外は勤務時間外でお給料が発生しません。
もし時給が1200円だったとすると、この日のシフトのお給料は5時間×時給1200円=6000円ということになります。
実際にはここに移動費がのってきたりするので違ってきますが、基本的な考え方としてはこのようになります。
移動手当が出る場合
わたしが今まで勤めたうちの2つの訪問介護事業所では、1件につき○○円の移動費がもらえました。
金額は単純に移動費として1件につき100円だった事業所と、業務に関わる作業などの事務手数料+移動費として1件につき230円という事業所がありました。
なので、移動費が100円の場合は、6件訪問すると時給+600円がもらえることになります。
長野県のように車移動が基本の場合、登録ヘルパーは自家用車で訪問先を回る場合もあります。
現在わたしが勤めている事業所では上の移動費に加えて、業務に必要な走行距離数分のガソリン代が支給されています。
移動費については事業所によって支給の仕方や金額が違ってきますので、入職の際に確認することをおすすめします。
業務の内容によって時給が変わる
訪問介護の特殊な部分のひとつとして、サービス内容によって時給が変わる場合があるということが挙げられます。
一律に時給1200円、という場合もありますが、多くの事業所では
・生活援助 1000円
・身体介護 1300円
というように、利用者が受けるサービス内容によって登録ヘルパーの時給が変わってきます。
生活援助とは、買物代行や掃除、調理などのサービスのこと。
身体介護とは、入浴介助や排せつ介助、更衣介助などのこと。
また、これとは別に要支援のサービスなどもありますが、以前勤めていたところではこれは生活援助の時給が適用されていました。
厳密に言えば、調理でも身体介護にあたる場合とかいろいろあるのですが、そのあたりの細かいことはまた別の回で詳しくお話したいと思います。
ここで重要なのは、どこの事業所でもおそらく身体介護のお給料の方が高く設定されているということ。
生活援助の業務の方が簡単というわけではく、単純に身体介護の方が事業所に支払われる介護報酬が高いので時給も高く設定できるということだと思います。
時間別手当・休日手当・資格手当・勤務年数手当etc…
早朝6:00~8:00、夜18:00~21:00の業務には時間別の手当が付いたり、土日祝日は休日手当が付いたりする場合も。
例えば
基本の身体介護の時給 1300円
朝夜手当が+200円
休日手当が+100円
という場合に、休日に身体介護で18~20時でお仕事をすると時給は1600円。
これに移動費や資格手当などがプラスになってきたりするので、求人情報の給料の金額に大きな差が出てくるわけです。
東京や大阪など都会では深夜の訪問介護サービスを受け付けている事業所も珍しくないので、深夜手当などが付くとさらに金額が変わってくると思います。
また、介護福祉士の資格を持っていると時給に資格手当がプラスされたり、勤続年数によって手当がプラスされたり…手当のあるなしは事業所によるのでやはり入職の際に確認しましょう。
登録ヘルパーのメリット
訪問介護サービス中しかお給料が発生しないなら、1日働いても全然稼げないじゃない!
と思われると思います。
実際そのとおりです。
ただし、登録ヘルパーならではの大きなメリットもあります。

最初にも見てもらったこのシフト例。
ピンク色の部分は勤務時間でお給料が発生しますが、白い部分はお給料は発生しないけど自分の時間です。
なので、朝1件A様のところに行って、一度自宅に帰って洗濯。
B様C様のところに行って車の中で音楽を聴きながらさっと昼食。
D様のあとにスーパーで買い物、なんていう風に、隙間時間をちょこちょこ活用することができるのが最大のメリット。
書類の提出などでたまに事業所に顔を出す必要もありますが、登録ヘルパーは直行直帰が基本。
自宅近くの事業所を選ぶのも基本で、自分の生活と仕事を超効率よく両立することができる働き方です。
午前中だけシフトを入れて欲しい、とか、何曜日は毎週病院だからお休みにして欲しい、などの希望も聞いてもらいやすいですし、お子さんが急に病気で欠勤しなければいけない、というときも他のヘルパーに何件かづつ分散すれば何とかできる場合が多いのも良いところ。
また、8時間ぶっ通しで拘束されて仕事、というのと違って、1時間や30分ごとにひとりになって息抜き、気持ちの切り替えができるのも大きなメリットといえます。
時給以外の給与体系もある
今回ご紹介したように、訪問介護サービスの間だけお給料が発生するというタイプの他に、出勤してから退勤するまで時給が発生する、いわゆる一般的なアルバイトやパートのようにお給料が発生する事業所もあります。
わたしが2件目に勤めた事業所もこのタイプで、家庭の事情や他にやりたいことがあって社員でまでは働けないけど、ある程度のお給料が欲しいという場合はこちらの方ががっつり稼げます。
ただし、この場合はサービスとサービスの間も勤務時間なわけですからその都度事業所に戻って事務仕事をしたりする必要があります。また、時給も仕事内容に関係なく一律だと思います。
また時給か日給か、働き方を選べる事業所などもあるそうなので、自分がどのくらい稼ぎたいのか、どのようなライフスタイルを望むのかをよく考え、勤める可能性のある事業所をよく調べて選ぶことをおすすめします。
おすすめの転職エージェント
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介護の仕事は事業所の質が絶対大事!
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【訪問介護始めたい人へ】シリーズ
ヘルパーの一日の流れや具体的なシフト例について解説しています↓
今回は登録ヘルパーのお給料のお話でした。
シリーズでは、訪問介護を始めてみたい人の為に、お仕事内容について解説しています。
あわせてご覧いただくと、より詳しく知っていただけるようになっています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
参考になれば幸いです。
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